社団法人 日本自閉症協会東京都支部

●大阪府人権啓発ドラマ 「アイムヒア 僕はここにいる」報告 

大阪府教育委員会作成 人権教育啓発ドラマ
「アイムヒア 僕はここにいる」の上映会を開催しました。

  4月10日(金)に、立川アイムにて、開催した上映会は、定員いっぱいの参加者のみなさんに
来ていただき、ありがとうございました。
知的に遅れのない発達障害の理解をうながすために、行政が作ったドラマ ということで、関心のある作品でしたが、購入するには、少し高額なため(1本94,500円)、多くの方が、役に立つ、買ってほしいと意見を寄せてくださらなければ、購入に踏み切ることはできないと思い、視聴会を開催しました。
当日みなさまにお願いしたアンケート結果は、以下に掲載しておりますが、すべての方が、このDVDは、発達障害の啓発活動に利用できると判断されましたので、この結果を受け、話し合った結果、東京都自閉症協会では、「アイムヒア 僕はここにいる」のDVDを購入することにいたしました。
有効に活用していきたいと思います。

「アイムヒア 僕はここにいる」作品のねらい あらすじ等は、以下URLをご覧ください。
http://www.gakken-eizo.com/goods/social/94U1172004.html

 54分のドラマの中で、お話がどんどん進むので、アンケートのご意見にありますように、理想的に話が進みすぎる、もっと厳しい状況の発達障害もある・・と感じる部分はありますが、発達障害をほとんど知らない一般の方に、まず最初にわかってもらいたいこと、つまり
・発達障害児は、「こまった子」じゃなくて、「こまっている子」である。
・発達障害児・者への援助は、特別な教育を受けた人にしかできないものではなく、周囲の人ができることもいろいろある。周囲からの理解と支援を受けられれば、彼らは十分、社会でやっていけるし、働くことも、もちろんできる。

というメッセージが、しっかり伝わってくる作品でした。事件等で発達障害の名が取り沙汰されることの多い昨今ですので、何より上記2点は、早急に社会の共通認識にしていく必要があると思います。
このドラマの上映が、草の根運動のようになって、全国津々浦々で行われることを願っております。
視聴されたみなさんは、ご自分の地域の教育委員会、PTAほか、さまざまな団体に購入を働きかけてみられてはいかがでしょうか。TV放映もぜひ実現してほしいです。

 

★★「アイムヒア 僕はここにいる」視聴後のアンケート結果★★

●発達障害のえがき方について、どのように思われましたか?
1  よくえがかれていると思った   85%
ご意見(抜粋)
・発達障害の一つの面でしたが、とてもよくわかるものだと思います。全く知らない人に対して、導入の資料としてよいと思います。
・ハッピーエンドでよかったです。生きる勇気がでます。理想すぎるとも思いますが、周りの人も、きっと快くこうしてあげようかなと、思うと思います。

・これから社会や学校生活をおくる当事者にとっては、周りの理解を得られる手段として、有効だと思う。
・息子はアスペルガーで、高校生くらいから浮いた存在になり、大人になってからは、アルバイトの仕事でいつも怒られ、長続きしませんでした。やはり広く一般の方々に発達障害のことを知っていただいて、理解や配慮があれば、仕事もできることを、分かってもらいたいです。

・困難なことばかりでなく、理解してくれる人と出会って、楽しく生きていける未来があると信じて、子育てをしていきたいと、勇気がでました。
・理解しやすいし、とても具体的だった。娘が自閉症です。クラスにいて、咳の音、鉛筆の転がる音にも反応してしまうんだと気付かされた。とてもよいDVDだと思う。たくさんの人に見てもらいたいと思います。
・感動しました。
・本を読むのは難しくても、映像やドラマ仕立てになっていると、見やすくわかりやすいと思った。
これは長さも程よい。

2  一部分、疑問点があった。 13%
ご意見(抜粋)
・彼のように本人も回りも理解し、ハッピーエンドになっている例はまれだと思う、もっと厳しい現実も理解されるような続編があったらいいと思う。
・主人公の小学校の元担任が、本人と親の前で、診断名をいってしまったことに違和感がある。
・とても見やすくできているし、明るく知ってもらうことも大切と思いますが、現実は、これほどうまくいかない。特に本人の心境の複雑さ(傷)は、それほど簡単に回復しない。

・誇張になるかもしれませんが、しゃべり方や動き方に、もう少し自閉症らしいところがあればと思いました。
・全体的にはとてもよかったのですが、小学校時代の担任が主人公の家にきて、突然障害について、本人のいる場で話すシーンは、唐突すぎる感じがありました。ゆうき君のような反応になる子ばかりではないと思うので、この映画を見た人が、安易にこのような対応をした場合が、心配です。(親御さんの精神状態も)

・すべてが同じ症状の現れ方ではないので、発達障害者みんながこんな感じと思われると困ると思いましたが、基本的に伝えたいことは伝わってきているように思います。また「告知が厳しい」ケースもあるので、そのあたりが、ひっかかりました。

 

●この作品を発達障害の啓発活動に利用するとしたら、誰に一番見てもらいたいですか?
(多数意見順)
・教育関係者(中でも普通クラスの教員に見てほしいが多数。他保育園、幼稚園、保健室の先生に。)
・TVで放映してほしい
・企業の研修に使ってほしい(会社の社員採用担当者に。障害者の働く職場の人に見てほしい)
・PTAや、学校の一般の子供たちに、見てほしい
・地域の人
・保護者、特に父親に見る機会があるとよい 祖父母など身内に見せたい
・療育ボランティアさん、作業所の職員に。
・当事者に見せてほしい。そして自信をつけて生きてほしい。当事者を抱える家族にも。自己否定から抜け出してほしい。




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