社団法人 日本自閉症協会東京都支部

●K-Pro:警察プロジェクト

セイフティネットの構築で、いかにして自閉症者の安全と人権を守るか?

●警察プロジェクトってなに?
 2001年から、厚生科学研究『地域社会における障害のある人のためのセイフティネット構築』(通称:警察プロジェクト:主任研究員/堀江まゆみ白梅短大教授)が、全国規模で進められています。
 これは、障害のある人が地域社会で安心して暮らすための“セイフティネット”を、家族や支援者が警察とともに構築しようという取り組みで、東京・大阪・札幌をモデル地区としてスタートし、いまその動きは全国各地に野火のように広がり、勉強会が開かれて、あちこちに安全ネット○○といった組織が形成されようとしています。

●知的障害者を事件の当事者にしないために
 残念なことに障害者をめぐる忌まわしい事件がいまだ多数発生していますが、彼等を犯罪の被害者・加害者にしないため、人権を守るために、まず地域の警察官に知的障害者の良き理解者になっていただこうというのが“警察プロジェクト”の狙いです。
 特に、自閉症にとっては深刻な問題で、しばしば‘事件'となっている実態があります。このことは、警プロのもう一人のリーダーである育成会権利擁護委員長の野沢和弘氏も、繰り返し報告しています。

●全国の警察とお巡りさんを味方にしよう
 本プロジェクトで制作された警察向け冊子「知的障害のある人を理解するために」は、警察庁の理解により全国47警察本部、1500警察署、6500交番、9000駐在所のすべてに合計3万部が配布済み。親や施設職員向けの冊子も発刊され、各地で啓蒙用テキストとして活用されています。また、一般市民に向けての冊子も間もなく出来上がります。
 このほか、各地で警察本部や警察署・交番に出向いたり、警察学校のカリキュラムに知的障害者理解の講座が取り入れられたり、さらには駅や交通機関を訪問して理解を求めたりと、地道ながら感動的で頼もしい活動が全国で展開されています。また、さまざまな新聞やNHK(おはよう日本)でも取り上げられました。

●警察だけでなく地域生活全般にセイフティネットを
 当初は警察をターゲットにはじまったこの運動、現在は、交通・医療・商取引・消防・救急と領域を広げ、各専門分科会が立ち上げられ、活発な議論とともに全国の情報がインターネット上のメールで交わされ、具体的なアクションも行われています。
 自閉症にとっては、すべてが身近な問題であり、今後おおきな社会的運動に育つことが期待されます。そのためには、まず私たち親が立ち上がることが必要です。

●東京都自閉症協会では
 東京都自閉症協会は2002年3月に、Kプロキックオフ大会として、野沢和弘氏の講演会を行いました。各地での活動の広がりを応援しています。

●2004年以降の動き~2006年
・全国各地で、その地域のテーマを掲げ、ほんとうにさまざまな内容の活動が行われています。

【消防・救急プロジェクト】消防署を訪ねて災害時支援方法について話し合ったり、救急隊員の方たちに障害者理解を呼びかける。
【医療プロジェクト】障害児者の診療がスムースに行われるように、地元医師会・歯科医師会との連携を図る。障害児者の健康管理体制つくり、人間ドックの試み。
【消費者問題】障害者を対象にする悪徳商法が増大。障害者や家族のための学習会。問題がおきたときの対処の仕方を紹介。ロールプレイング方式の講演会などが有効。
*東京都消費生活センターへ依頼すると、講師派遣をしてくれる。
*各区市役所の消費問題担当部署に消費生活相談員が配置されており、また、借り出しできるビデオも多数備えている(はず)。アニメで、わかりやすく作られている。
【コンビニ・プロジェクト】立ち寄ることの多いコンビニなど商店の方たちに、障害理解を呼びかける。地元商工会などとの連携を図る。
*「コンビニ・パンフ」参照。↓
【交通プロジェクト】鉄道、バス、航空会社、タクシーなど、交通機関への障害理解呼びかけ。行方不明の人が出たときに、いち早く捜索願いを出せるように連携を図る。
*座間市手をつなぐ親の会のお母さんたちの「座間キャラバン隊」が、障害理解を呼びかけるユニークな公演活動を展開中。その結実の一つとして、小田急電鉄が、職員対象の公演を数回実施。それを受けて、独自のコミュニケーションカードを作成、駅職員に持たせている管区もある。
http://caravan.npo-zamaikuseikai.net/
*「ぽっぽやパンフ」参照。↓
【学校】Kプロ本部の活動として、学校での問題をテーマに、年に1回、フォーラムを開催。


●個人でできることもあります。
・学校に進学したり、作業所に通いはじめて、交通ルートが変わったとき、『警察官ハンドブック』を持参して最寄の交番を訪ね、「うちの子をよろしく」と挨拶をしておく。
・「ぽっぽやパンフ」を持参して、駅にご挨拶も。


●安全ネット活動の必須アイテム、有効なグッズの数々:

■警察官向け「知的障害のある人を理解するために」・・・・通称『警察官ハンドブック』
冊子  1部 100円+送料 (何部でも)
http://www.pa-kpro.com/honbu/hon/hon.html


■親と支援者向け「知的障害のある人を被害から守るために」
冊子  1部 200円+送料 (何部でも)
http://www.pa-kpro.com/honbu/hon/hon.html

■「コンビニパンフ」
チラシ 1部 30円+送料 (10部単位で申込み下さい)
http://www.pa-kpro.com/honbu/project/conbini/conbini.html


■「ぽっぽやパンフ」
チラシ 1部 30円+送料 (10部単位で申込み下さい)
冊子  1部 100円+送料 (何部でも)
http://www.pa-kpro.com/honbu/project/koutsu/koutsu.html

■『障害のある人にやさしい法律相談所』
辻川圭乃著  1050円+送料
http://www.s-pla.jp/

■『なぜ人は虐待するのか』
野沢和弘著  1050円+送料
http://www.s-pla.jp/

 



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